筆跡鑑定士とは

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あなたは筆跡鑑定士という職業を聞いたことがあるでしょうか。

筆跡鑑定士というのは、その文字通り、人の筆跡、つまり文字を書くときの書き方を見ることで、任意の文書について、その文書が本人が書いたものか、それとも赤の他人が本人の書く文字をを真似して書いているのかを鑑定する人、職業の人のことです。

世の中には、何かを書く際、本人の直筆でないといけない文書というのがたくさんあります。
たとえば、何かの契約書であったり、遺言書の署名であったり、婚姻届や離婚届など公的な力を発揮する文書などがそうですね。
こういった契約等の力を発揮する文書は、本人の筆跡を真似て書かれてしまうと、素人には見破ることができません。
その場合、本人の意思に関わらず、契約が締結されてしまったり、本人の遺志によらない遺言が実行されてしまったりする恐れがあったり、本人の知らないところでこっそりと戸籍の内容が書き換えられてしまったりします。もしそんなことが起こったら大変ですね。

また、他の例としては、領収書や発注書などを偽造して、税務署を欺いたり、逆に売り上げがあったように見せかけるといったことも行われる可能性があります。

これも、市販の領収書であったり、通し番号が振られていないものだったりすると、実際に領収書や発注書が正式なものであるのかどうか、ということに対するエビデンスというのは困難を極めるということにもなります。

筆跡鑑定士という職業

そんな、直筆かそうでないかを判断するための職業が筆跡鑑定士という職業です。

鑑定士は、本人の筆跡を真似て書いたような文字でしたら、簡単にそれが偽物であることを見破ります。

鑑定士は、文字の全体の形だけをみているのではなく、細かい止めや払い、曲げといった部分の筆圧や角度などを総合的に判断して同一人物であるかどうかを見極めているので、表向きの筆跡だけ真似てもムダで、本人と同じスピードで同じ筆圧により書く必要があります。

ここまで真似ようとすると、自身が鑑定士として活動できるぐらいの筆跡に関する知識と、本人が実際に文字を書いている様子を細かく観察して、さらに何百回となく練習をしなくてはいけないということになります。

筆跡鑑定士になるには資格が必要?

さて、上記のような職務内容の職業ですが、なるためには資格は必要なのでしょうか?
気になって調べてみたのですが、実は筆跡鑑定士という資格はありません。

特に試験があるわけでもなく、おのおのが独自の訓練を行うことによって鑑定の技を身に付け、その上で「筆跡鑑定士」と名乗っているだけにすぎません。

しかし、そういったプロに対して、弁護士が筆跡鑑定を依頼し、裁判所もその筆跡鑑定の結果を判決に結びつけることは多々あり、実際に私文書、公文書の筆跡が本人のものであるか、それとも偽造されたものであるかを判断するということが必要になった場合、かなりのウェイトで頼られている職業ということもできるでしょう。

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